「カードは使えますか?」「PayPayで払いたい」——観光客や若いお客さんを中心に、タクシーでもキャッシュレス払いを求められる場面が増えています。
ただし個人タクシーは、お店とちがって車内で通信できるか、そしてタクシー業が「中小事業者向けの安い手数料」の対象外になりやすい点に注意が必要です。この記事では、個人タクシーで使いやすい4サービスと、申し込み前の注意点をまとめました。
結論:まずは「通信」と「対応決済」で選ぶ

安く、カード決済だけ始めたい
Square
リーダー4,980円・月額0円、スマホでつなぐ
カード・QR・電子マネーを1台で、通信も込みで
PayCAS Mobile
SIM内蔵・通信費は月額に込み
領収書もその場で出したい
PAYGATE
中小向け1.98%はタクシー対象外
個人タクシーがキャッシュレス決済を選ぶ5つのポイント

① 車内で通信できるか
決済には通信が必要です。SIM内蔵の端末なら端末だけで決済でき、スマホとつなぐタイプならスマホの通信を使います。Wi-Fi前提の端末は、ポケットWi-Fiなどが必要になります。
② 対応している決済(カード・QR・電子マネー)
同じサービスでも、決済の種類ごとに申し込みが必要なことがあります。たとえばSquareは、タクシー・ハイヤーでも電子マネー決済が使えるようになりましたが、利用には別途申し込みが必要です。
③ 手数料(タクシーは優遇料率の対象外になりやすい)
各社の「中小事業者向け」の安い料率は、タクシーなどの交通・運輸業が対象外になっている場合があります。広告の手数料がそのまま適用されるとは限らないので、タクシーでの料率を申込前に確認しましょう。
④ 端末代と月額(通信費込みか)
SIM内蔵の端末は月額がかかることが多い一方、通信費が込みになっている場合もあります。スマホの通信費も含めて比べましょう。
⑤ 車内での使いやすさ
後部座席のお客さんに端末を渡せるか、レシートを出せるか、バッテリーが一日もつかも大事なポイントです。
個人タクシー向けキャッシュレス決済4選 比較表

2026年11月時点の情報をもとに、4サービスを比較しました。手数料はタクシーだと変わる場合があるため、目安としてご覧ください。
| サービス | 通信 | 対応決済 | 手数料(目安) | 端末代 | 月額 |
|---|---|---|---|---|---|
| Square | スマホと接続 | カード・電子マネー (電子マネーは別途申込) | カード2.5%〜 | リーダー4,980円 | 0円 |
| PayCAS Mobile | SIM内蔵 (通信費は月額に込み) | カード・QR・電子マネー | タクシーは一般料率 (要確認) | 0円 | あり(通信費込み) |
| PAYGATE | 4G(SIM付きプラン)・Wi-Fi | カード・QR・電子マネー | カード1.98%〜はタクシー対象外 (一般料率は要問い合わせ) QR2.00%〜・電子マネー3.24% | 39,600円 | 3,300円 |
| Airペイ | iPhone/iPadと接続 | カード・QRほか (タクシーでの範囲は要確認) | 3.24% | 0円 | 0円 |
※Squareの2.5%は年間キャッシュレス決済額3,000万円未満・主要カードの対面決済の場合。PayCAS Mobileは公式サイトで、タクシーなどの交通業を「中小事業者応援プログラム」の対象外としています。PAYGATEの料金は公式サイトの表示(月額0円プランもありますが、SIMが付かないため車内では使いにくい)。
各サービスの特徴と向いている人

Square:スマホでカード決済だけ安く始めたい人に
リーダー4,980円とスマホがあれば始められ、月額0円。大手タクシー会社でもカード決済用に導入された実績があります。三井住友銀行・みずほ銀行なら翌営業日入金です。
▶ 関連記事:Square リーダーとは?
PayCAS Mobile:1台で全部受けたい人に
PayPayが提供するマルチ決済端末で、ソフトバンクのSIM内蔵。別途通信環境を用意する必要がなく、通信費は月額費用に含まれます。カード・QR・電子マネーを1台で受けられ、端末代は0円です。
▶ 関連記事:PayCAS Mobileの手数料・料金を徹底解説
カード・QR・電子マネーを1台で受けたいなら、同じマルチ決済端末のPAYGATEも比べてみましょう。タクシーでの料率は申込時に確認してください。
PAYGATE:領収書もその場で出したい人に
スマレジが提供するマルチ決済端末です。カード手数料1.98%〜の中小事業者向けプランは、公式サイトでタクシーが対象外と明記されているため、一般料率(要問い合わせ)になります。個人タクシー向けの比較記事でも上位に挙がることが多いサービスです。
▶ 関連記事:スマレジPAYGATEの中小企業向けプラン解説
Airペイ:iPhoneを使って0円で始めたい人に
カードリーダーが0円、月額も振込手数料も0円。手持ちのiPhoneとつないで使えるので、初期費用をかけずに始められます。
▶ 関連記事:Airペイの中小企業向けプラン解説
営業スタイル別のおすすめ

| 営業スタイル | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| カード払いだけ受けたい | Square | 月額0円、リーダー4,980円で始められる |
| 観光地・駅待ちが多い | PayCAS Mobile | カード・QR・電子マネーを1台で受けられる |
| 長距離・高額の利用が多い | PAYGATE | プリンター内蔵で領収書をその場で出せる |
| キャッシュレスはたまにしか使わない | Airペイ/Square | 月額0円で、使わない月の負担なし |
よくある質問

Q. 個人タクシーでも申し込めますか?
A. 申し込めるサービスはありますが、業種によって審査や料率が変わります。申込時は業種を「タクシー」と正しく選び、使える決済と手数料を確認しましょう。
Q. 広告の手数料(1.98%など)がそのまま適用されますか?
A. そうとは限りません。中小事業者向けの安い料率は、タクシーなどの交通・運輸業を対象外にしているサービスがあります。申込前にタクシーでの料率を確認してください。
Q. タクシーメーターと連動できますか?
A. この記事で紹介した4サービスは、基本的にメーターとは連動せず、金額を手入力して決済します。メーター連動の端末は、無線グループや配車アプリ経由で導入するものが中心です。
Q. 決済手数料は経費になりますか?
A. 「支払手数料」として経費にできます。詳しくは税理士さんや税務署に確認してください。
まとめ:通信・対応決済・タクシーでの料率を確認しよう

個人タクシーのキャッシュレス決済は、車内で通信できるか、どの決済を受けられるか、タクシーでの手数料はいくらかの3つで選ぶのが近道です。
- カード決済だけ安く始めたい → Square
- 1台で全部受けたい・通信込みがいい → PayCAS Mobile
- 領収書もその場で出したい → PAYGATE
- iPhoneで0円で始めたい → Airペイ
どのサービスも申し込みは無料です。気になるサービスの公式ページで、タクシーでの条件と最新の料金を確認してみてください。
※本記事の情報は2026年11月2日時点のものです。最新情報・タクシーでの適用条件は各公式サイトでご確認ください。