「Suicaで払えますか?」「PayPayは使えますか?」——コーヒー1杯・ケーキセットなど数百円〜千円台の会計が多いカフェでは、カードだけでなく交通系ICやQRで払いたいお客さまがたくさんいます。
ただ、少額の会計が多いぶん、どの決済方法で払われるかによって手数料の合計が変わるのがカフェの悩みどころです。この記事では、カフェに合う4サービスを、電子マネー・QRの手数料、カードの手数料、モバイルオーダーへの対応、入金の早さで比較しました。
- 少額でもタッチ決済で会計が速い
- 交通系IC・QRで払いたいお客さまに対応
- 釣り銭・レジ締めの手間が減る
- 決済ごとに手数料がかかる
- 端末代・月額などの初期費用
- 売上が口座に入るまで日数がかかる
- 迷ったときのおすすめ3選
- カフェがキャッシュレス決済を選ぶ5つのポイント
- カフェ向けキャッシュレス決済4選 比較表
- 各サービスの特徴と向いているカフェ
- カフェのタイプ別のおすすめ
結論:迷ったらこの3つから選べばOK

カード手数料を抑えたい
stera pack light
カード1.98%〜・月額0円
テイクアウトも伸ばしたい
Square
無料レジ・モバイルオーダー
0円で始めたい
Airペイ
リーダー0円・Airレジ連携
楽天ペイのQRで払うお客さまが多いお店や、楽天銀行で毎日入金を受けたいお店は、楽天ペイも候補になります。
カフェがキャッシュレス決済を選ぶ5つのポイント

① 交通系IC・QRの手数料
カフェは少額の会計が多く、交通系ICやQRで払うお客さまが多い業態です。ただ、電子マネー・QRの手数料は、どのサービスもおおむね税込3.2〜3.3%前後で大きな差はありません。例外は、楽天ペイのQRのようにプランで安くなるブランドと、楽天ペイで受けるPayPay(税込約3.56%)のように高めのブランドです。
② カードの手数料
経済産業省によると、2025年のキャッシュレス決済額のうち約8割はクレジットカードでした。少額の会計が多いカフェでも、ランチやケーキセット、豆・ギフトの販売まで含めると、カードの手数料の差がいちばん効きます。1.98%と3.24%では、カード売上30万円あたり月3,780円の差です。
③ レジ・モバイルオーダーとの連携
テイクアウトの事前注文(モバイルオーダー)や、注文を受ける無料のレジアプリと一緒に使えると、会計と売上管理がひとつにまとまります。ただし、ネットでの事前決済は店頭より手数料が高めです。
④ 会計の速さと端末の形
朝の混む時間帯は、かざすだけで終わるタッチ決済・交通系ICの速さが大切です。レジ横に置くならレシートが出る一体型、テーブルで会計するなら持ち運べる小さな端末が便利です。
⑤ 入金の早さ
豆や食材の仕入れが多いお店は、入金が早いほど資金繰りが楽になります。振込手数料がかかるかどうかも確認しましょう。
カフェ向けキャッシュレス決済4選 比較表

2026年11月時点の公式情報をもとに、決済方法ごとの手数料と、費用・入金を比較しました。
決済方法ごとの手数料
| サービス | カード | 交通系IC | iD・QUICPay | QR |
|---|---|---|---|---|
| stera pack light | Visa・Master 1.98% JCB・Amex等 2.48% | 3.24% | 3.24% | 3.24% |
| Square | 2.5% | 3.25% | 3.25% | 3.25% |
| Airペイ | 3.24% (条件付きで 2.48%) | 3.24% (税込) | 3.24% | 3.24% (税込) |
| 楽天ペイ (ライトプラン) | 2.48% | 2.95% (税抜) | 3.24% | 楽天ペイ 2.254% au PAY・d払い 2.95% PayPay 3.24% (いずれも税抜) |
※stera pack lightの料率は小規模事業者向けのスモールビジネスプランで、Visa・Mastercardの売上が年2,500万円を超えるなどの場合はスタンダードプラン(2.70%〜)になります。Squareの2.5%は年間キャッシュレス決済額3,000万円未満・主要カードの対面決済の場合。Airペイの2.48%は「ディスカウントプログラム」の条件を満たしたカード決済のみで、電子マネー・QRは対象外です。楽天ペイのライトプランは中小企業・個人事業主向け(年間キャッシュレス決済額3,000万円以下など)で、通常の料率はカード3.24%・楽天ペイ(QR)2.95%(税抜)です。楽天ペイの税抜の料率は、税込にすると交通系IC約3.25%・楽天ペイ約2.48%・au PAY/d払い約3.25%・PayPay約3.56%です。
費用・入金
| サービス | 端末代 | 月額 | 入金 | 審査 |
|---|---|---|---|---|
| stera pack light | 39,600円 | 0円 | 月2回 or 月6回締め (三井住友銀行以外は220円) | 約1週間〜2か月 |
| Square | リーダー4,980円 ターミナル39,980円 | 0円 | 三井住友・みずほなら翌営業日 振込手数料0円 | 最短当日から決済 |
| Airペイ | 0円 (iPhone・iPadは別途) | 0円 | 月6回(3メガバンク) 他行は月3回・手数料0円 | 通常3日程度 |
| 楽天ペイ | カードリーダー21,670円 ほか | ライト0円 スタンダード2,200円 | 楽天銀行なら毎日・最短翌日 他行は1回300円(税抜) | 最短3日 |
※Airペイのカードリーダーは「0円スタートプログラム」による無償貸与(通常27,720円)。楽天ペイのカードリーダーの価格は、公式サイトから案内される販売ページのもので、楽天ペイ ターミナルなどほかの端末もあります。楽天ペイの入金は、審査完了後の初期設定では月1回です。
月120万円のカフェの場合(試算)
客単価800円・1日50人で月120万円、そのうち72万円がキャッシュレスのカフェを想定しました。キャッシュレスの内訳はカード36万円・交通系IC18万円・QR(PayPay)18万円と仮定し、カードはVisa・Mastercardとしています。
| サービス | 手数料/月 | 手数料/年 |
|---|---|---|
| stera pack light | 18,792円 | 225,504円 |
| Airペイ(条件付き2.48%適用時) | 20,592円 | 247,104円 |
| Square | 20,700円 | 248,400円 |
| 楽天ペイ(ライトプラン) | 21,184円 | 254,208円 |
| Airペイ(通常3.24%) | 23,328円 | 279,936円 |
※端末代は含みません。税抜表示の料率は消費税10%を加えて計算しています。楽天ペイは、QRがPayPayではなく楽天ペイで支払われた場合、月19,232円になります。内訳の割合はお店によって大きく変わるため、目安として見てください。
各サービスの特徴と向いているカフェ

stera pack light:カードの手数料を抑えたいカフェに
三井住友カードの月額0円プランで、Visa・Mastercardは1.98%。カード・交通系IC・iD・QUICPay・PayPayなどの主なQRに1台で対応します(銀聯などは対象外)。約190gの小さな端末なので、レジ横でもテーブル会計でも使えます。
▶ 関連記事:stera pack light徹底解説
Square:テイクアウトやモバイルオーダーも伸ばしたいカフェに
カード2.5%・月額0円。無料のPOSレジに加えて、ネットで事前に注文・決済してもらう「オンライン注文」(テイクアウトのモバイルオーダー)も無料プランで始められます。レシートが出る一体型の「Square ターミナル」(39,980円)や、セルフオーダー用の「Square キオスク」もあり、お店の成長に合わせて広げられます。三井住友銀行・みずほ銀行なら翌営業日に入金されます。
▶ 関連記事:Square リーダーとは?
Airペイ:0円で始めて、Airレジでまとめたいカフェに
カードリーダーは「0円スタートプログラム」で無償貸与、月額も振込手数料も0円。手持ちのiPhoneやiPadで、カード・交通系IC・QRをまとめて受け付けられます。無料のPOSレジ「Airレジ」と一緒に使え、店外からの事前注文を受ける「Airレジ オーダー モバイルオーダー(店外版)」も月額0円で利用できます。
▶ 関連記事:Airペイの手数料を徹底解説
楽天ペイ:楽天ペイのお客さまが多い・毎日入金したいカフェに
中小加盟店向けのライトプランなら月額0円で、カード2.48%、楽天ペイ(QR)は2.254%(税抜)。楽天銀行を入金先にすると、365日、最短翌日に自動で入金されます。月の売上が大きいお店は、月額2,200円のスタンダードプラン(カード2.20%・楽天ペイ2.00%(税抜))も選べます。
▶ 関連記事:楽天ペイ(実店舗決済)の手数料を徹底解説
カフェのタイプ別のおすすめ

| カフェのタイプ | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| ランチ・ケーキなどカード払いが多いカフェ | stera pack light | カード1.98%〜で、年間の手数料がいちばん安い |
| テイクアウト・コーヒースタンド | Square | 無料レジとモバイルオーダーで、待ち時間と会計の手間を減らせる |
| これから開業する小さなカフェ | Airペイ | リーダー0円・月額0円で、手持ちのiPadから始められる |
| 仕入れが多く、毎日入金したいカフェ | 楽天ペイ | 楽天銀行なら365日・最短翌日に自動入金 |
よくある質問

Q. 交通系ICだけ、QRだけでも導入できますか?
A. 4つのサービスはどれも、1台でカード・交通系IC・QRの主要ブランドに対応しています。申し込み時に使うブランドを選べるので、まとめて導入しておくとお客さまを逃しにくくなります。
Q. コーヒー1杯の少額でも、手数料で赤字になりませんか?
A. 手数料は金額に対する割合なので、500円の会計なら3.24%でも約16円です。現金の両替・釣り銭の準備やレジ締めの手間が減る分も考えて判断しましょう。
Q. 少額の会計だけ現金にしてもらったり、手数料を上乗せしたりしてもいいですか?
A. カード払いを理由に代金を上乗せすることは、カード会社のルールで禁止されています。「〇〇円以下はカード不可」のように金額でカード払いを断ることも、多くのカード会社の加盟店規約で禁止されています。迷ったら契約先に確認しましょう。
Q. モバイルオーダーを始めると、手数料は変わりますか?
A. 変わります。ネットでの事前決済は、店頭の決済より手数料が高めです。Squareのオンライン注文は3.6%、Airレジ オーダーのモバイルオーダー(店外版)は注文金額の3%+決済手数料3.24%です。
Q. 決済手数料は経費になりますか?
A. 「支払手数料」として経費にできます。詳しくは税理士さんや税務署に確認してください。
まとめ:カードの手数料と、使いたい機能で選ぼう

カフェのキャッシュレス決済は、交通系IC・QRの手数料に大きな差はないため、カードの手数料と、レジ・モバイルオーダーなど使いたい機能で選ぶのが近道です。
- カードの手数料を抑えたい → stera pack light
- テイクアウトやモバイルオーダーも伸ばしたい → Square
- 0円で始めてAirレジでまとめたい → Airペイ
- 楽天ペイのお客さまが多い・毎日入金したい → 楽天ペイ
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